2026-04-04
『ハレとケのケ』
vol.3 4月号
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今号では、ハレとケの「ケ」をテーマに据えました。
この新聞は、下北沢のBar Giraffeの周辺にいる人たちの生活の延長から、余り物のようにこぼれてくる小さな創作を拾い集めるところから始まりました。
なぜ「ケ」をあえて掲げたのか。
それは、Bar Giraffeや兄弟店のSOY-POY、そのあわいにいる人たちの集まりを、ひとつの民俗学的なフィールドとして捉えてみたいと思ったからです。
「ケ」とは、祝祭(ハレ)に対する繰り返される日常のことです。
その日常の中には、隠されているわけではないが、人の目に触れないものがあります。
ジラフやSOY-POYを中心に生まれつつあるつながりは、大きなムーブメントにはなっていませんが、現在進行中の民間伝承のように感じています。
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ここで特集しているのは、創作と地続きにある生活の断片です。
それは、創作を通して人を知るための、ひとつの手続きでもあります。
麒麟新聞は、Bar GiraffeとSOY-POYという、ごく限られた場所から発行を始めました。
手渡しできる距離と手触りを保ったまま、少しずつ広がっていくことを選んだからです。
最初に刷った50部があれよあれよと手元からなくなっていくことに、喜びを感じました。ローカル紙というのも、馬鹿にできないものです。
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この新聞は満月に発行されています。
月が満ち、欠け、また満ちるように、新聞もまた、少しずつかたちになっていきます。
当たり前に使われている暦とは少しずれた、月のリズムを生活の中に流してみる。
太陽とは別の周期を持ち込むことで、この新聞がつくる共同体のリズムや、創作のリズムが立ち上がっていけばと思っています。
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それでは、卯月の新聞をお楽しみください。

